2011/10/21

「ハリウッドVFX業界就職セミナー」のお知らせ


お知らせになりますが、「ハリウッドVFX業界就職の手引き」の著者である鍋 潤太郎さん、溝口稔和さんが緊急来日し、来る11月6日(日)午後3時よりデジタルハリウッド東京本校(お茶の水)にて「ハリウッドVFX業界就職セミナー」を開催されます。

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こういうことは僕がしっかりと結果を出してからお伝えできると説得力があってなおよろしいのですが、時期も近いこともあり、このセミナーの自分自身の思い出と、鍋潤太郎さんの著書について少し書かせてもらいたいと思います。


僕も、この鍋潤太郎さん、溝口稔和さんの主催されるセミナーに参加をしました。もう2年前のことです。勤めていた仕事を辞めてデジハリに通うことを決心して上司に告げ、これからの自分の進路を考えていた頃でした。

このセミナーの数週間前に、鍋潤太郎さんの著書である『海外で働く映像クリエーター  ハリウッドを支える日本人』のことを偶然知って購入し、海外でCGの仕事をするという道もあることを初めて知りました。
当時、CGのことなど全く知らない自分にとって、出てくるソフトウエア、有名な海外プロダクションの名前全てが新鮮で、ひとつひとつを蛍光ペンでマークし、
「そうか海外はMayaってソフトが主流なんだ、今度習うのもMayaってやつらしいから大丈夫だな」とか、
「アメリカ以外にもCGのプロダクションがあるんだ。オーストラリア、ニュージーランドもにも!」とか、そんな、今からすればずいぶんぼんやりとしたことを考えていました(苦笑。

その時のセミナーでは、お二方から、現状の海外のプロダクションの状況や、デモリールの作り方、面接時に気をつけること、ビザのこと、さらには英語の勉強の仕方などをお話頂き、海外での就職のための貴重な情報得ることができました。

僕の前の席には、英語ペラペラの方が座っており、英語でマインドマップを書きながら、メモを取っていました。
ここまで選考が進んでるんですが、期待していいですか?といった質問がありました。
本当に海外に向けて努力されている方がいるんだと、その熱気に驚かされました。

その場で、『ハリウッドVFX業界就職の手引き』の販売も行われており、熱気に当たった僕は迷うことなく購入し、帰りの電車で自分も頑張ろうと、またマーカーを引き引き読んだのを覚えています。

・・あれから、2年。
今僕はバンクーバーで就職活動をしています。
鍋潤太郎さん、溝口さんとは、再度バンクーバーでお会いすることができ、直接就職活動やデモリールへのアドバイスを頂くことができました。あの頃は指をくわえて聞くだけだった自分が、いつの間にか当事者となっていました。

この2年間、あのセミナーの内容と、『ハリウッドVFX業界就職の手引き』、『海外で働く日本人クリエイター』が自身の道しるべになってきました。そしてバンクーバー行きを決めてからは『ハリウッドVFX業界就職セミナー&バンクーバー・ビデオレポート DVD』もそこに加わっています。

どれも決して安くはありません。しかし、本当に有用な情報はそれなりの対価を払わなければ得られない、と僕は思っています。このblogを読まれてる方の中には、海外の就職を考えている方もいらっしゃると思いますが、そういう方にはこのセミナーを強くお勧めしたいと思います。


最後に近況ですが、実は昨日から、サンタモニカに来ていて、Houdiniの3日間のトレーニングに参加しています。
また、毎日、Melスクリプトの勉強!!のmelonさんのご好意で、こちらで活躍されている日本人Artistの方々の集まりにも参加させて頂くことになりました。
2年前に読んだ『海外で働く日本人クリエイター』に載っていた方々と、現地で会うことが出来るなんてまさに夢のようです。

...ただ、やはりまだまだ。道半ばです。

圧倒的に、努力が足りない。
日本の映像業界で頑張っている友人と比べて、自分はどうか?

まだまだ、です。

いつか自分の力でまたここに戻って来たい、そう強く思います。

日没のサンタモニカのビーチは美しすぎて声もでない