2011/01/14

カナダ、ワーキングホリデーの情報

先日、"成功する留学"という留学エージェントに行きました。
http://www.studyabroad.co.jp/

「地球の歩き方」を出版している会社が母体です。
ここでは、予約をすれば留学・ワーキングホリデーの相談を無料で行ってくれます。

いろいろ営業されるかなーと思ったのですが、カナダやワーキングホリデーの情報収集のために、
やはりプロの方の意見を聞きたいと思いごりっと行ってきました。虎穴にはいらずんば虎子を得ず。

結果から言うと、色々と有益な情報を得ることができました。
1時間半ほどカウンセラーの方につきあって頂いて、細かなことまで教えていただけました。

担当頂いた方が非常に親切で、自分の希望、、、ワーキングホリデーから就職につなげたい、予算もあまりないので語学に不安はあるが学校に行くとしたら低コストで、などをお伝えすると、
「正直、学校へ行っても英語はうまくなりません。いかに学校後の時間で自分で会話をするかです」
と、非常に率直に話してくれ、カウンセラーの方の経験(10年ほどオーストラリアに滞在)も踏まえたアドバイスを頂きました。

【英会話能力の向上について】
・英会話能力は、どれだけ聴いて、話したかがすべて。自分から積極的に話さないと絶対にうまくならない

・子供が言葉を覚えるのと同じで、聴いて、話して、直されて、また話す、の反復がすべて。

・自分もカフェで、Could you give me a caffe?と言ったら無視された。、
なんでコーヒーを出さないんだ!と言ったら、「なんでお前はPleaseをつけないんだ」と店員に直された。
その日は、いろんなお店に行って、細かい買い物をして、Could you give me …, pleaseを
使いまくった。そうしたら、それからは自然に覚えていった、そういうことの繰り返しです。

・チャンスや転機が訪れやすいのは、3か月後と6カ月後。
これは、英会話能力の伸びと連動している。
たとえば、面接を100社受け続ければ、3ヶ月目の100社目の面接は、めちゃくちゃうまくなって、採用される確率が高い。
そういうこと。

【就職について】
・ただし、話せると、働く上でコミュニケーションが取れるとは違う。
10を言ってわかるやつと、3言ってわかるやつなら、後者の方が使えると思われるのは当たり前。そこは日本と同じ。
こいつは動けると思われるには、会話力と言われたことを理解できる仕事の能力が必要。
そういう意味では未経験は不利だと思わないといけない。

・ワーキングホリデーでも、英語が全く駄目な学生は、日本食レストランやカラオケなどしか採用されない。
英会話ができて、ようやく現地のカフェや販売の仕事ができる。
未経験で、英会話ができない、というのは正直難しいというのは覚悟しなければいけない。

・だから本当に働きたい企業なら、無給でもいいから働かせて!ぐらいの意気込みを見せるべき。
最初は給与はいらないから、働かせてほしい。もし働きぶりが良くて、給与を払ってもいいなと思ったらその時に払ってくれればいい。と伝える。
そこまでして働きたいという意欲を伝えないと、就職は難しい。

・技術職は、経験者が優遇されるので、日本にいる間にアルバイトでも経験を積んだ方がよいと思う。
アルバイトも履歴書にかけるので。

【カナダの渡航、生活について】
・カナダは夏場は高いので、航空チケット+サーチャージなどで15万ぐらい。
冬場は11~12万ぐらいまで下がる。
保険は絶対に入った方が良くて、20万ぐらい。高いけど絶対に入るべき。

・生活費は月10万円ぐらい。食費、ルームシェアの家賃、生活費、など全部込みで。
食事はもちろん自炊。食材は日本よりも安い。
これで生活ができないなら、海外生活は向いてないと思う。あきらめて帰った方がいい。

・最初のひと月目は、ホームステイをお勧めする。
着いてすぐに、ルームシェアを探したりするのに、ホテルなどでは落ち着かないし、かえって高くなる。
何よりも、現地の生活の仕方、情報、をステイ先から学べるのが大きい。どんどん盗んでほしい。
ホームステイは、食費込みで月7万ぐらい。

・ただし、ホームステイ先が学校に通っている学生以外はあまり受け入れない、という傾向がある。
というのも、学校にも行かず、家にずっといられるのは怖い、と感じるから(それはそうだ)。
だから、1ヶ月目は一番安い午前中だけの学校に通い、友人を作り、ステイ先を確保して、
学校後に、ルームシェア先を探して、アルバイト先を探す方が良い。
1か月、学校6万+ステイ7万(食費込み)だから、そこまで悪い話ではない。

・なので日本で事前に払う費用が、50万~70万、現地での生活半年分で60万。
110万から130万あれば少し余裕のある計画が立てられる。
ただ、逆にあまりお金を持っていかないほうが、危機感をもって就職活動や、英会話をするかもしれませんがw

・携帯電話は、まずはプリペードの携帯を持って、アルバイトなどが決まったら、
日本と同じように携帯電話を買った方が良い。Iphonなど持っていっても国際ローミングでは
使えない。お金ばかりかかってしまう。

・大変なことも多いし、苦労も絶えないと思うが、一つだけ言えるのは、日本では得難い経験ができるということ。無給でもいいから働かせてほしいなんて日本では絶対に考えないでしょう?
たとえうまくいかなくても、自分は駄目なんだと思わないで、いい経験ができたと思ってほしい。

最後にパンフレットを渡されて、まぁ見てみて下さい。わからなかったらメール下さい。とこれで終わりでした。心配していた営業も全然無くて、本当に親身に話を聞いてアドバイスをしてもらえました。さすが地球の歩き方、お金ない若者の味方です。担当の方、本当にいい人だった。

感想
予算の目処がたったことと、就職活動の難しさを率直に教えてもらえたことは、非常にありがたかったです。
英会話能力、そして仕事力の向上が課題だというのも、改めて認識することができました。
ただ、仕事としてのCGスキルは、時間的にも日本で身につけるのは難しいため、
現地で働かせてもらいながら、死ぬ気で覚えるしかないかなと思います。

とはいえ、まずは、面接に進むまでのデモリールづくり、面接時の英会話能力の向上、良いレジュメの制作、が今できることでしょうか。
未経験のままで行くリスクは大きいですが、タイミング的には今しかないんですよね。
新卒採用という目でちょっぴり甘めに見てくれることを期待しつつ、デモリールでいかに「未経験だけど使えそうだ」と思わせるか。やはりデモリールが、すべてですね。。

予算の面では、当初の予定通りに収まりそうだとわかったのは収穫でした。
半年は、無給でもなんとかなるので、ひたすら就職活動と、「無給でもOK」フレーズが使えそうです。
半年たっても決まらない場合は、他のアルバイトをしながらになってきますが、ワーキングホリデー後のビザサポートをお願いすることを考えると、どんなに短くても半年は働きぶりを見ないと、会社もなんとも言えないと思います。

やはり、行って半年が勝負なのかなと思います。


…普通に考えれば、高い壁ですよね。
未経験での就職活動、英語能力のハンディ、資金、初めての海外生活etc...

しかし、こういうとき思い出す言葉があります。ラジオで10年以上前に聴いたんですが、KICK THE CAN CREWのメンバーの誰か(KREVAかな?)が中学校の先生にかけてもらった言葉らしいのですが、


「遠くから見たらどんなに高くて厚い壁も、近づいたら実は自動ドアかもしれんだろ?だからとりあえずやってみろ!」


スーパーポジティブ思考ですね。まじかっこいい。
自動ドアであることを祈りつつ、やれるだけやったります!

10 件のコメント:

  1. 即戦力としての実績がない場合は,runnerとしてキャリアをスタートするのが一般的です.また,コネが一番大事です.とにかく業界で知り合いを増やすこと.スタジオによっては特定の学校とコネがある場合があるので,そういう学校のショートコースをとるのもいいかもしれないですね.
    海外で働く場合ビザの問題が常に付まといますので,まずは映像業界にこだわらずにビザをサポートしてくれる会社,例えばゲーム会社などにも応募するのも一つの方法だと思います。

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  2. >Makotoさん
    はじめまして。コメントありがとうございます。

    確かに、現地の学校の短期コースに入るというのはコネクションを作る良い機会かもしれないですね。映像分野の友人を作れるのも大きいですよね。バンクーバーには多くの専門学校があると聞いていますので、低価格(笑 で行けるところがあれば検討したいです。早速ネットで探してみます。ありがとうございます。

    また、おっしゃるとおりビザをサポートしてくれる会社をいかに見つけるか、、難しいところです。たとえ希望の会社にインターンやパートタイムで一時的に入れたとしても、ワーホリ後のビザサポートが見込めないなら、いる意味がないのかもしれません。ビザサポートしてもらえるところか?を優先して考えるなら、映像業界に拘りすぎるのは確かに危険かもしれませんね。リサーチの段階から幅広く探していきたいと思いました。ここが日本にいる時と一番勝手が違う部分だと思いますので、優先順位を間違えないようにしていきます。
    貴重なアドバイスありがとうございました!

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  3. はじめましてこんにちわ。

    カナダのワーホリについて検索していたらここに行き着きました。自分も同じ頃に留学して、VFXの会社目指して就活する予定でいます。

    就職について。資金について、斡旋業者について書いてありましたので勉強になりました。同じような場所を目指している人がいて嬉しかったのでコメントさせて頂きました。

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  4. >Shokoさん
    コメントありがとうございます。お返事遅くなってしまいもうしわけありません。
    この記事がお役になったのならよかったです。
    ただ、ここにはこう書いていますが、今現在はエージェントを通さずに現地で学校や住まいを直接探そうかと考えています。
    というのもこちらのサイトを発見したからです↓

    http://gotovan.com/

    こちらには、現地で学校を決めるメリットや、ワーホリ申請の仕方、現地の情報などが詳細に載っています。もし、Shokoさんがカナダでワーホリを探されているようでしたらかなり参考になると思います(ご存知だったら失礼!)。

    同じように海外での就職を目指されているということで、同志がいるというのは僕も心強いです。もしよろしければ左のフォームにメール先がありますので、情報交換をさせて下さい。お互い頑張りましょう!

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  5. >Yuji さん

    コメントありがとうございます。

    直接学校を探す方がエージェントを通さない分安上がりですよね。ただ自分で学校に直接言うので英語力がかなり無いと無理そうなので私は断念しました。w

    VFXの会社というのはどうやって就活する予定ですか?最初からレジュメ出しまくる予定ですか?それとも最初に語学留学した上で何ヶ月後かにするつもりですか?参考までに教えて頂きたいと思います。

    ちなみに自分は最初は語学留学のつもりです。w

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  6. >Shokoさん
    またご返信が遅れてしまい恐縮です。日々チェックはしていたのですがコメントがスパムになって気づくのが遅れました。申し訳ありません。

    僕は学校を探す際、日本人の経営している留学エージェントが現地にあるので、そこを利用しようかと考えています。もちろんそこで手数料は発生するとは思いますが、日本で頼むよりかは遥かに安上がりだと考えています。確かに、直接交渉する必要も出てくると思いますが、そこは何とか頑張ります。

    就職活動は、語学と同時並行でやっていこうと思っています。本来は、Shokoさんのように語学学校を出てじっくり英語力をつけてから進めるのが良いとは思いますが、ワーキングホリデーは1年と期間が限られているので同時に進めた方が良いかなと思っています。ですので、英会話の練習は日本で出来ることは日本で練習していくつもりです。

    ちなみに、8月10日ごろにバンクーバーでシーグラフがあるのでそこのジョブフェアで自分のデモリールとレジュメをばらまいてこようと思います。直接手渡しできるのが効果的だと聞いていますし、リールのアドバイスも受けられるようですので、就職につながらなくても良い機会だと思っています。
    あとは、Linked inなんかで採用情報をチェックしてリールを定期的に送りまくる、現地プロダクションで働いている日本人の知人の方にアドバイスをもらう、などでしょうか。まぁ正直、僕も特にあてがあるわけではありませんw。

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  7. >Yujiさん

    コメントありがとうございます。
    現地でエージェントを探すとなると滞在場所最初はどうしますか?滞在場所無いときつくないですか?

    ふむふむ。シーグラフか。行ってみようかな。GDCには友達に行けといわれたから行ってみようかと思ってました。デモリールってDVDに焼きこみますか?WEBに繋ぎますか?

    デモリールの内容ってどんな内容で出しますか?最新のデモリールがあったら見せてもらってもいいですか?レジュメもどんな風に書いているのかできたら見せてもらっても宜しいでしょうか。参考までに

    よろしくお願い致します。

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  8. >Shokoさん
    ちょっと深い話になってきましたので、メールでやりとりをさせて頂ければと思っています。
    Bloggerのアカウントを持っていらっしゃったので、そちらにメールさせて頂きました。ご返信いただければ幸いです。

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  9. はじめまして。
    通りすがりですが、ちょっと気になったのでshokoさんへコメントさせて頂きます。

    他の人がどうするのか気になるのは理解しますが、
    「じぶんはこうしたい!」「これでいく!」というような、自己主張は持っていた方がいいように思います。

    意見だけ聞くのでなく、自分はこうしようと思っている、くらいの自分の意思主張がないと、この先辛い気がします。

    特に、もう目指すものが決まっているのならなおさらそれに向かって自分で計画を立てていかなければならないのではないでしょうか。

    特にCGという分野はそういうところも試される気がします。

    デモリール、他の方のを見て何の参考にされるのかわかりませんが、作り方など違ってていいのです。

    勿論、興味で観たいというのはあると思いますが…。

    すみません、「留学してVFXを目指す」まで強い心意気で決まっているというのに、
    その方法を他の方に委ねているような気がして、つい書き込んでしまいました。

    Yujiさん宛てではなく申し訳ありません。

    お二人の計画を読んで、すごく応援したい気持ちでいっぱいなのです。
    私も、場所はカナダではありませんが1年の留学経験と、CG業界の人間で海外にいますので。

    頑張ってください。
    本当に心から応援しています。

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  10. >Fujinoさん
    コメントありがとうございます。私宛のコメントではありませんが、海外でご活躍されている方のお言葉、大変勉強になりました。

    私自身は、ご質問やコメントを頂くのは大変嬉しいのですが、いかんせん僕もまだ海外に行く前で、うまくいくかどうかもわからない状態ですので、デモリールやレジュメのことなどはお答えしにくいのが現状です。
    やはり、Fujinoさんや海外でご活躍されている方の成功事例を聞くのが、当たり前ですが成功の近道なのかとは思います。

    また、これからも是非叱咤激励のコメントを頂ければ幸いです。
    もし差し支えなければ、今後情報交換などさせて頂くことは可能でしょうか?大変お手数ですが、左のメールフォームから空メールを送っていただければ、こちらからご返信をさせて頂きたいと思います。
    今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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